カウンセリングは「深刻な問題を抱えている方」と思っておられる方も多いので、今日はセッションの模様をお伝えします。
Aさんは問題なく隣保の方とお話しをされるのですが、Bさんとお話しされると、その後どうも心が重くなりネガティブな感情が出てきてしまうらしいのです。
その日のセッションでは、朝からずっと気になることがあって、相手の方がどうしてそのような行動をとるのかを観てほしいとのご依頼でした。
しかし、わたくしのご提供しているのは、いつもご本人に何が起こっているかを観るものです。Aさんも何度も受けて頂いていますので、無意識ではありますが、当然ご自身の何がブロックになっているのかを探っていくと知っておられます。
セッションの半分はAさんとBさんとのやりとりをお聞きしていました。
すると、お二人に流れるエネルギーが開示されてくるので、お互いが自分の理想像とする人間関係を創ろうとしているのが感じられてきます。
その理想像が違った物差しと価値観で作られていますので、お互いにエネルギー的に引っ張りあい、時には反発しあいながら、同時に相手を自分の理想像に合わせようとしているのが感じられました。
「境界線」の問題と過去の傷の基づいたお付き合いに対する「イメージ」がお互いを引き寄せ、ブロックに触れ、転移の問題がみられました。
そこで、それをお話しすると、Aさん自身でこれらの原因となっているイメージにたどり着き、深い心の傷にある恐れがその関係を継続させていることに気が付かれました。
Aさんはこうおっしゃいました。
「朝から重たかった心が晴れやかに澄み渡った感じがして今はすがすがしいです。相手ではなく、私が変わらないといけないのですね。なぜ重く感じる関係を続けていたのか自分の本心を知りました。」
ここまでご自身で気づきが深まれば、重く感じる手前でお付き合いを止めることができるようになります。
すると相手の方も境界線がどこで引かれているのかをエネルギー的に感知するので、大方の人はそれ以上入り込むことはしなくなり良好な関係に変化していきます。
セッションはこのように大きな問題を取り上げることをしなくても、心のブロックを開放することが出来ます。
もちろん、初めのころは1時間でここまでイメージにたどり着くのは難しいでしょう。
しかし、何度か受けて頂いているうちに、いつでもどこでもご自身で気づきを深める練習ができますので、将来続くすばらしいツールとなります。
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